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コーデックス/ヴェルダンの高み
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ヴェルダンの高み

ヴェルダンの戦いにおけるドイツ軍の主目的は、都市そのものを押さえることではなく、ムーズ連丘(Côtes de Meuse)と呼ばれるムーズ川(マース川)近くに連なる高台を押さえることにあった。古くよりこの連丘は戦略拠点として地域支配の鍵を握ってきた。当初、ドイツ軍はムーズ川を越えて西岸のフランス軍を陣地から撤退させ、ドゥオモン要塞を奪うまでの進撃を成し遂げるが、やや離れた連丘の北側では両軍が乱戦となり地獄の様相を呈していた。カモフラージュされた機関銃陣地とフランスの75mm野砲の容赦ない砲撃が進軍するドイツ軍歩兵隊の縦列に大きな穴を開け、一方でドイツ軍の火炎放射器部隊と大型榴弾砲がフランス軍の防衛陣地を粉砕した。304高地(Cote 304)や「死者の丘」ことモールトム(Mort Homme)は、ドイツ軍がフランス軍から丘を奪うべく総力戦を仕掛ける中で行われた想像を絶する殺戮の代名詞として語り継がれている。1916年4月9日、500基の大砲による36時間に及ぶ砲撃の末、ドイツ軍はフランス軍を敗走させて2つの丘を手に入れた。丘の頂上における戦いでは渇死する兵士や、泥に溺れて死ぬ負傷兵などもいて、第一次世界大戦を通しても特に凄惨であったと考えられる。

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