Model 1903に始まったアメリカの一連の自動式ライフルは、20世紀初頭において商業的に極めて成功したセミオートライフルの系譜となった。M1907、M1910など各種モデルを合わせて12万6千丁あまりが生産され、そのすべてが同一の自動装填機構を備えていた。M1907はその中でも初期にあたり、第一次世界大戦で最も広く用いられた自動式ライフルのモデルである。航空機に機関銃が搭載される前の大戦初期、航空隊の兵士は自動式ライフルを持って飛行機、気球、飛行船などに搭乗した。M1907と各種兄弟モデルは、この用途で最も数多く使用された銃の一つである。1914年に大戦が勃発した時点で、すでにフランス政府は銃器メーカーからM1907を含めた在庫中の自動式ライフルの調達を開始しており、8月にはフランスの航空隊に支給を行っている。自動式ライフルの需要は増し続け、フランスは1915年から1918年までに3,300丁のM1907と数百丁のM1910をアメリカのメーカーから購入している。M1910は、高名なエースパイロットのローラン・ギャロスが用いていたとされるライフルである。
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