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コーデックス/ROSS MKIII
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ROSS MKIII
Apocalypse


1890年代後半にスコットランド出身の貴族サー・チャールズ・ロスにより設計されたRossライフルはオーストリアのGewehr M.95に発想を得たストレートプル式ボルトアクションライフルである。高速なアクションと特筆すべき命中精度により、Rossライフルはすぐに民生スポーツライフルとして人気となり、1907年、Ross Mk IIモデルが新型の.280 Ross弾に対応して、秒速3,000ft(914.4m)の壁を初めて破った。第二次ボーア戦争の後、カナダは時代に合った最新軍用ライフルの導入を図ったが、イギリスのSMLEライフルの購入もライセンス生産も拒否されてしまった。この際、サー・チャールズ・ロスはケベックにRossライフルの生産工場を設けることを持ち掛け、カナダ政府の許可を得た。1905年、最初に生産されたRossライフルが、カナダ軍と騎馬警察に納入されたが、すぐにこの銃の多くの問題が明らかとなった。これを受けて、幾度もの再設計とモデル更新が行われ、1911年、イギリスの.303弾に対応したRoss Mk IIIがカナダ軍に制式採用された。このモデルは、リー式の単列マガジンがストック下に突き出し、5弾ストリッパー・クリップで給弾する形で、第一次世界大戦に参戦を進めていたカナダ軍の制式ライフルになると見込まれていた。しかし、Ross Mk IIIは薬室の遊びが少なく、泥や汚れに対して極めて弱かったことから、塹壕戦には不向きであることが明らかとなった。また、もう一つの大きな欠陥として、ボルトを誤った形で組み立てることが可能で、ボルトがレシーバーにロックされないまま銃を撃つと、ボルトが銃の後方、すなわち撃ち手の顔に向けて飛んでくる問題があった。後に安全のためのリベットが取り付けられたが、ライフルの分解と清掃を複雑化させる要因ともなった。カナダ郷土防衛大臣サム・ヒューズは、Rossライフルの重大な問題に関する報告を無視し続けたが、やがて、事実は覆い隠せなくなった。1916年、イギリス軍総司令部は、前線のRossライフルをSMLEに置き換え、Rossライフルを訓練用とすることを命じ、同年ヒューズは辞任に追い込まれた。しかし、ヘンリー・ルイス・ノーウェストやフランシス・ペガァマガボウなどの多くの狙撃手が、優れた命中精度を好み、またライフルの整備を十分に行えたことから、Ross Mk IIIを使い続けた。第一次世界大戦中、約1,400丁のRossライフルが2種の異なる望遠サイトとともに用いられている。前線から下げられ、回収されたRossライフルは、カナダに送り返され、一部はハンターに払い下げられた。Rossライフルは1916年のHuot Automaticライフル設計の元となり、Huot Automaticは、第一次世界大戦後期の試験で好成績を残している。第二次世界大戦中には、余剰のRossライフルが沿岸警備部隊、カナダ海軍、警察その他で用いられた。

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