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  • 1 (2016-11-08 (火) 17:59:34)

MLE 1903ピストル

1902年にアメリカで設計され、ベルギーで初生産されたMle 1903は、大型のスライド、グリップに内に収まるボックス型マガジンによる素早いリロード、軽量性など、さまざまな意味で今日のセミオートピストルの先駆けとなった。

基本的には、1903 Pocket Hammerlessピストルが、より径が大きく強力な9mm弾に対応して大型化したもので、軍や警察へのアピールに優れていた。そして、オスマン帝国、ロシア帝国、イギリス、ベルギー、スペイン、スウェーデン、フィンランドなどの多数の国の軍と警察で大きな人気を博した。スウェーデンでもライセンス生産され、ベルギー、スウェーデン両国で15万丁が生産された。

ベルギーでの生産は、1914年にドイツ軍が工場を制圧したことにより停止されている。ロシア警察はショルダーストックを装備したモデルを発注したが、これは当時のピストルの仕様としてはごく一般的で、ショルダーストックを取り付けるための装弾数10発の拡張マガジンも用意された。Mle 1903は高い信頼性、高い命中精度を持ち、素早く、使いやすく、第二次世界大戦でも使い続けられた。現在でも多数が流通しており、その耐久性の高さを証明している。

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