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Nagant Revolver のバックアップ(No.19)
用語については武器の性能表についてを参照してください。 特徴、アドバイス、補足
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| ▼ | 解除条件 |
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主に個別の適応について記載されています。軽微な情報は省いてます。また全体の変更により仕様が変わっている場合がありますのでパッチ情報で確認して下さい。

3:00~他のリボルバーとのガス漏れ比較。
ナガンM1895(Nagant M1895)。通称ナガンリボルバー。
ベルギーが誇る銃器設計者兄弟であるナガン兄弟(兄エミール、弟レオン)によって開発された特殊リボルバーである。
開発は1985年。1895年に制式採用したロシアだけでなく、スウェーデンやノルウェーといった北欧諸国、そしてポーランドなどで使用され、合計20万挺近くが生産されたベストセラー。
ナガンリボルバーの特徴はなんといってもその特殊なガス気密システムにある。
通常のリボルバーは回転弾倉とバレルに隙間があるため発射ガスがいくらか抜けてしまう問題があった。これにより通常弾では威力が低下し、弱装弾はそもそも撃てない。またサプレッサーもガス漏れにより意味をなさない。
ナガン兄弟はこのガス漏れ問題を解決する機構を考案したのである。
その機構とは引き金を引くと回転弾倉が前進してバレルとシリンダーを密着させ、また弾頭を薬莢が完全に覆う特殊設計の7.62mmナガン弾(7.62mm Nagant)を用いることで撃発時にこの薬莢が広がってバレルの内側に密着する。
この二つの仕組みによってガス漏れをほぼ完全に防ぐのである。
この機構によりナガンリボルバーは通常弾の威力を無駄なく発揮でき、弱装弾も撃て、サプレッサーも使えるリボルバーとしての地位を得ることとなった。
但しナガンリボルバーはあくまで旧式拳銃であり、現在主流となっている「弾倉をスイングアウトすることで素早いリロードを可能にする」という仕組みは採用されていない。そのため1900年代初頭には人気が失墜してしまう。
一方でサプレッサーが使用できるという独自の地位は残っており、そのためロシア軍では1940年代まで生産され、第二次世界大戦においても有効利用されていた。
単に装備更新が遅れたということでもあるが、ナガンリボルバーのおかげで装備更新に緊急性がなかったとも言える。
また特殊設計の弾薬を用いるという点がネックとなり、ナガンリボルバーのガス気密システムは同じくナガン兄弟開発のPieper M1893を除いてほぼ採用されていない。単純さがウリのリボルバーの設計を複雑にしてどうすんのということでもあるが。
一応トカレフM1927短機関銃(Tokarev Model 1927)はナガン弾を用いるが試作止まり。またナガンリボルバーに近い機構を持つ消音リボルバー
は一応存在する
時代に取り残されたのでもなく、時代がついてこなかったのでもない。我々の知らない別の時代を見ていた銃であると言えるだろう。
余談ではあるがこの銃こそかの「怪僧」グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン、そして最後のロシア皇帝であったニコライ二世とその一家の惨殺でも使われた、ある意味ではロシア革命の象徴とも言える業深い代物である。
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