元々は1914年にオーストリアのラントヴェーア軍に支給された銃で、第一次、第二次の両大戦で使用されている。
用語については武器の性能表についてを参照してください。
最低威力の割に発射レートと反動が良好であることを特徴とするピストル。 共通武器のMle 1903とよく似た性能を持ち、異なるのはこちらの方が最低威力がちょっと高く、その分反動がちょっと強い点。 ただし本銃はクリップ装填だが他の銃と異なり撃ち切らず途中でリロードする場合は一度内臓マガジン内の弾薬を排出する必要があり、非常にリロードが遅い。*1 Mle1903は脱着式マガジンのためいわゆるタクティカルリロードではあちらの方が圧倒的に早い。しかし撃ちきりリロードでは微妙にこちらの方が速い。*2
ステアーM1912(Steyr)、ハンマーが露出していることによりドイツ語でハンマーを意味するハーンを冠してステアー ハーンと呼ばれることもある。ステアー社の開発した自動拳銃黎明期の製品の一つ。 元々は1911年に開発されM1911という名前だったが、当時オーストリア=ハンガリー帝国軍ではウィンチェスター M1907とGasser M1870が現役であったため本格採用にはいたらず、もっぱら民間向けに販売されていた。 M1912という名称になったのは、翌年の1912年になってからオーストリア=ハンガリー帝国軍での大量配備が行われたからである。 よって(チリ軍・ルーマニア軍といった例外はあるが)民間モデル=M1911、軍用モデル=M1912と考えてだいたい差し支えない。
構造はショートリコイル方式+ロータリーバレル方式といういたって普通の設計、マニュアルセーフティ付き。 使用弾薬は9mmステアーという専用弾、装填は昔ながらのクリップ装填と、今思えばなかなか保守的な設計である。
バリエーションとしてはフルオートを可能にしたM12、弾倉=グリップを延長して装弾数を16発に増やしたM16が存在する。 後の第二次世界大戦においても、P08と互換性のある9mmパラベラム弾仕様に変更した9mm P12(Ö)がいくらかドイツ軍に送られて使用され、最終的にはドイツ敗戦の1945年頃まで生産されていた。
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