• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。

#attachref(,50%);

|BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|400|c
|BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''[[コーデックス]]''|


''第一次世界大戦の軍用飛行船''


空を飛ぶ飛行船は、まさに最新技術の粋として、多くのSF作家や旅行家の憧憬を集めることになったが、そのイメージはすぐに、恐怖と支配をつかさどる軍事兵器の代表へと上書きされることになった。水素を充填された巨大な怪物は軍隊と共に進軍し、何も知らぬ若者たちを戦場へと誘った。初期の飛行機では到達できない高高度を飛行することができ、潜水艦や輸送隊の発見・爆撃などの偵察から、小規模な戦闘任務にまで優れた能力を発揮した。飛行船による偵察は、部隊の移動や、砲撃陣地の場所、隠された予備塹壕などの極めて重要な情報をもたらしたが、やがて、飛行船を撃墜可能な新型の戦闘機が登場し始めた。銃弾は飛行船胴体の個々の気嚢に穴を開けることができたが、硬式飛行船は、撤退や着陸を余儀なくされるまでに、相当なダメージに耐えることができた。飛行船とまともに戦うには、特別に開発された対空砲から榴弾を放って、空中で大量の破片を浴びせ、同時に戦闘機のパイロットが命がけで防衛部隊の射線をかいくぐりながら、焼夷弾や炸薬を詰めたロケット弾を飛行船に叩き込む必要があった。ガスに着火すると、飛行船は帆布や金属フレームごと燃え上がる火の玉となり、すべての乗員に絶望を味わわせながら、地上に墜落した。



*コメント [#comment]
#pcomment(,reply,10,)



ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS