サーベル のバックアップの現在との差分(No.4)
&attachref(./サーベル.png,nolink,60%); フランス騎兵隊の将校が戦場に持ち込んだサーベル。 |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|489|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):分類|''兵科共通 / [[格闘>兵科共通/格闘]]''| |解除条件|[[バトルパック]] (ジグソーピース5個集めて組立する)| |ダメージ|80| |速度|50| |殺傷範囲|50| |有刺鉄線|| |木材|| |小型ビークル|| |有刺鉄線|○| |木材|×| |小型ビークル|×| *特徴、アドバイス、補足 [#tips] 斬って斬って斬りまくれ!! フランス騎兵隊の底力を見せつけるのだ!! 持ってる貴様は騎兵じゃないけど気にするな!! #br 性能は[[キャバリーソード]]と同じ。有刺鉄線を切ることができる。 つまるところ[[ソウトゥースナイフ]]の上位互換である。&color(Silver){ソウトゥースナイフェ・・・。}; フランス騎兵隊版キャバリーソードなのだが、何故歩兵が持っているのかは謎に包まれている。 *ゲーム内映像 [#image] //変更する場合は消すのではなく、必ず別の動画に差し替えてください //#htmlinsert(youtube,id=) *武器紹介 [#introduction] #nicovideo(thumb_watch/sm26557326) 要するにフランス騎兵隊用の[[キャバリーソード]]である。 これで解説を終わらせてしまうとつまらないしこのページをわざわざ見にきた兵士諸君に申し訳ないので、「騎兵」について簡単に紹介しておこう。 #br 騎兵、すなわち騎乗する兵士は、徒歩歩兵よりも機動力・攻撃力に優れ、攻撃・偵察・伝令・警戒など軍隊に必要な様々な役割を果たす便利兵科である。 その走りは人類史上動物の利用が始まった時期と重なり、紀元前2500年、シュメール文明の絵画に騎兵が描かれている。 しかしこの騎兵は現在イメージされる騎兵ではない。「戦車」(チャリオット)である。(ちなみにシュメールには馬がいなかったのでロバを使った) &attachref(./エジプトのチャリオット.png,nolink,20%); チャリオットとは板に車輪を二つつけ、2人~3人が板に乗り、2頭ないし4頭の馬に引かせる兵器である。 古代において、チャリオットはその保有数がそのまま戦力指標となるほど重要な主力兵器であるが、一方で弱点も多かった。 まず平原でしか使えないこと。シートベルトなんかこんな時代にはない。平原ですらちょっとした段差で乗員は空を舞う。 そして操縦が非常に難しいこと。動力は馬である。それも2頭ないし4頭である。御者は馬をなんとかして操り、乗員が投げ出されないよう、ドリフト走行で旋回する羽目になる。 強いには強いのだが、人的コストも育成コストも嵩み、なおかつ有効活用できる戦場が極めて限られるというハイリスクハイリターンな兵器であった。 #br そこで登場したのが1頭の馬に1人で騎乗する、現代的な「騎兵」。チャリオットよりもローリスクでかつハイリターンな兵器である。 この「騎兵」が登場したのは紀元前1500年くらいであるが、それが主力兵器にまでなったのは「鞍」と「鐙」が登場してからのことであった。(中央アジア圏ではずっと前から主力兵器・・・というかそれしかなかったが) 「鞍」のない裸馬は乗りにくく、馬への負担は大きい。「鐙」がなければ騎乗姿勢が安定せず、馬上戦闘は相当の熟練を要する。 「鞍」の発明は紀元前1200年ぐらいの地中海。結構早いのだが、気軽に馬上戦闘を行うために必要な「鐙」の発明はなんと紀元「後」4世紀の中国と、かなり遅れることになった。更にヨーロッパに伝わったのは7世紀である。 #br 7世紀と遅くなったとはいえ、「鞍」と「鐙」の登場によって「騎兵」、ここから急速に発展を遂げる。 まず登場したのは重装騎兵である。中世ヨーロッパに限らず、中央アジア・西アジアでも、「鐙」の登場により騎兵の重装化が可能となった。 &attachref(./重騎兵.jpg,nolink,30%); 但しこの重装騎兵、なんだかんだ言って非常に重かったため、馬も思うような速力が出せない。そのためこの重装騎兵は、戦闘全てで用いられる「主力兵器」ではなく、もっぱら最終的な勝敗を決する「決戦兵器」として用いられていた。 とはいえ「大迫力の突撃で一気に勝敗を決する」重装騎兵団は当時の花形、ヒーロー、男の中の男、イケメンであったことは間違いなく、中世が騎士の時代といわれるゆえんはここにある。 &color(Silver){(騎兵の突撃までのお膳立てとして死んでいく一般歩兵からすればひどい話だが)}; #br その後時代が下り、中世も末期になると、歩兵側も様々な対重装騎士戦術を編み出していく。 その中で生み出されたのが「弩」やら「ロングボウ」やら「パイク」やら「ハルバート」である。 これら新兵器の登場によって、かつての「重装騎兵が歩兵の返り討ちに遭う」というこれまで考えられなかった事態を生み出し、て重装騎兵の存在意義は雀の涙ほどになってしまった。 更に「銃」の登場が重装騎兵の息の根をとめようとしている・・・。 #br このように今や虫の息の重装騎兵だが、「騎兵」そのものの機動力は馬鹿にできたものではない。 そこで各国「騎兵」の新たな運用を模索していき、一つの考えに思い至る。 「騎兵も銃使えば良いんじゃね?」 ここで登場したのが銃を装備する胸甲騎兵、銃を装備する歩兵でありながら移動手段として馬を使う竜騎兵である。 &attachref(./胸甲騎兵の鎧.jpg,nolink,20%); こいつらはとんでもなく強かった。胸甲騎兵は遠距離から走り回りながら一方的に銃撃してくるし、距離が縮まればサーベル構えて突進してくる。竜騎兵は戦闘時にはただの歩兵だが、神出鬼没で始末に負えない。 更に時代が下ると、戦闘ではなく偵察に特化した軽騎兵が登場する。 戦場の花形、騎兵の復活。その辺のテクテク歩くカスな歩兵に騎兵は負けないのだ。騎兵最高!やっぱり戦場の主人公は騎兵だよね!! #br というのは18世紀~19世紀前半ぐらいの話である。 ナポレオンの時代はよかったが、その後銃火器が急速に発展し、素早いリロードが可能な後装式銃やら弾幕を張れる機関銃が生まれると、騎兵はただのでかい的になってしまう。 かつてのリロードが遅く精度も悪い銃器なら走り回る馬に当てるのは至難の業だったが、弾幕を張れば関係ない。 第一次世界大戦では騎兵も活躍していたが、騎兵が大戦果を上げられるのは極めて限られた状況であり、もっぱら偵察や伝令での活躍である。ほとんど裏方仕事であった。 そして第二次世界大戦までには「鉄の馬」自動車・バイクが広く普及し、偵察や伝令ですら騎兵の存在価値は無くなってしまう。 現代では精々儀礼目的やステータスとしての意味しか持っていない。 実はサーベルとはオランダ語であり、英語ではセイバー、フランス語でサーブルという。 刃は日本刀に似ているが、日本刀より刀の反りが大きく、さらに刃の先端1/3部分に裏刃がついていたりと、日本刀より斬りやすい構造となっている。さらに片手握りのためレイピアのように刺突も可能だがレイピアよりも扱いやすく、中世から近世にかけて騎兵を中心に多用され、現在でも正装や礼装、儀式時など限定的だが使われ続けている。 旧日本軍も明治期に軍刀としてサーベルを導入したが、日本人にとっては日本刀のほうが馴染み深いこともあって、後に日本古来の太刀を基にしたものに変わっている。ただし軍刀は拵えは日本刀であるが、製造工程はサーベルと同じであり折り返し鍛錬が行われていないため、日本刀としての価値はほぼない。 //#htmlinsert(youtube,id=) *コメント [#comment] #pcomment(,reply,20,) |