このドイツで生み出された小型のマガジン給弾式ピストルは、少数が第一次世界大戦期のドイツ軍で使われた。
用語については武器の性能表についてを参照してください。
低威力高レート。リロードの速さを特徴とする。 横反動の強さと最低威力の低さにより、これだけで遠くの敵を仕留めるのは無謀。遠距離性能に不満を感じたらC93を使うと良い。
突撃兵の1903 Hammerless、看護兵のTaschenpistole M1914、援護兵のModello 1915、偵察兵のFrommer Stopはほぼ同じ性能であり、装填数とリロード時間と持ち替え時間がわずかに異なるのみ。
Wikipedia英語版にすら載ってないとは恐れ入った。 モーゼルM1914。ポケットピストルという別名を持つ小型自動拳銃。ブローバック方式で発射はストライカー式。.32 ACP弾を使用する。 そしてマニュアルセーフティとマガジンセーフティがついており、ホールドオープン機構も備えるという点で十分現代的なピストルと言えるが、 しかしこのホールドオープン機能はマガジンを入れなければスライドが戻らないという点や、後の自動拳銃と異なりわざわざ排莢口が別途設けられている点、 加えてマガジンリリースがグリップ底部にあるなど洗練されきってないところも多い。
全長6.1インチ(15.3cm)、弾薬抜きの重量21オンス(600g)となっており、M1911(全長21.6cm、重量1.1kg)と比べるとかなり小さくて軽い。 文庫本よりちょっぴり大きいサイズをイメージして貰えばわかりやすいか。
デザインはMauser M1907を踏襲しているのだが、元になったM1907はあまり売れておらず、後にM1910に改修されて再発売している。 このM1910もポケットピストルと呼ばれており、M1914とよく似たデザインとなっているのだが、.25 ACP弾を用いる点、それによりM1914より更に小さい点が異なる。 実質的にM1914はM1910の威力増強モデルと考えて差し支えない。 更に1934年には小改修品としてM1934が開発されている他、同じM1914でも微妙に異なるさまざまなバリエーションがあったりする。
ちょっとした問題点として、本銃は構造が原因で分解が面倒くさい。 普通は弾倉を抜くところからはじめ、後は弾倉はその辺にほったらかしにしておけばいいのだが、 本銃の場合ホールドオープン機能が邪魔をしてしまい、弾倉を抜き、ホールドオープンし、銃身を外し、また弾倉を入れてスライドストップを解除し、また弾倉を抜くという作業が要求される。 その非常に面倒くさい動画が↓である。
本銃の主な生産は1923年から1929年の間であり、一時大戦後にほとんどが製造されたため、一次大戦での使用はごく少数にとどまる。 しかし制式採用されなかったことがかえって民間市場向けという印象を強くしたため、売り上げはそれなりによかったようである。 十分出回った後の二次大戦ではドイツ国防軍で使用されている。
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