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''ロシア帝国軍''

In the Name of the Tsar
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大戦開戦当初、ロシア帝国は、115歩兵師団、38騎兵師団からなる500万人の兵員を動員することができた。歩兵は現代的なカーキグリーンの軍服に身を包み、7.62mmボルトアクションライフルMosin-Nagant 1891のヴィントフカ=モシナ(vintovka-mosina)モデルを装備し、各歩兵連隊には、ベルト給弾・水冷式のMaxim M1910機関銃8基とプチーロフ76.2 mm野砲が配備されていた。歩兵とともには、長き伝統と栄光を誇る槍騎兵、ドラグーン、ユサール、コサックらの騎兵隊が戦った。航空機部隊と機甲部隊は戦場の現実を急速に変化させたが、ロシアには国土面積と人口の2つの大いなる強みがあった。しかし、ロシア軍に新しい近代的な戦争を戦えるかの疑問は呈されていた。1億7千万に及ぶ人口を抱えるロシア帝国は、他のヨーロッパ諸国に比べて多くの兵士を動員することが可能であったが、ほとんどが農村出身で、時に迷信的なほど信心深い社会の伝統を引きずるロシア徴集兵の多くは、兵士としてごく初歩的な訓練しか受けていなかった。文盲率が高いために集団的な情報伝達に難を抱え、これが戦術的判断を難しいものとした。参謀や将校は、軍内部の政治的争いや不信、司令官同士の妬み合いにより機能不全をきたし、縁故主義の蔓延が戦術的革新を阻んだ。さらに、銃弾よりも銃剣を信奉する風潮が、兵士の命を消耗品とみなし、犠牲者が出ることを当然とみなす状況を生み出した。それでも、タンネンベルク、マズールィ湖水地方での惨憺たる敗北の一方で、オーストリア=ハンガリー軍を壊滅の間際にまで追い込んだブルシーロフ攻勢のような、偉大なる勝利をつかむ力を有していた。また、ロシアには、国土をいくらでも切り渡し、敵を帝国の奥深くへと誘い込むことで補給線と増援から切り離したうえで、反撃を加える戦術が可能であった。その意味で、ロシア軍は極めて強力な軍隊であった。


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