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''第一次世界大戦が変えた世界''

1914年8月に響き渡ったいくつもの銃声は、旧来の世界を破壊し、膨大な数の犠牲者を後に残しながら、新たな世界の構築に乗り出していった。かつて戦争にロマンをもたらした名誉やヒロイズムといった概念は、産業によって生み出された死をもたらす兵器の群れに飲み込まれて消えていった。

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毒ガスが、人も動物も区別なく、その眠りのうちに静かに命を奪い、機関銃が情け容赦なく、一瞬にして一つの軍隊を薙ぎ払い、炸薬で満たされた砲弾が、戦場を隅から隅まで耕し、傷だらけにした。戦車、装甲車、オートバイが、かつての偉大なる騎兵隊を置き換え、産業力こそが国家が戦争を生き抜くための指標となるとともに、石油が世界経済の要として台頭した。

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全面戦争の時代においては、工員として工場に立つことが、兵士として戦場に立つのと等しく戦争を継続させる力となり、前線となった国家において、非戦闘員という言葉は意味をなさなくなった。数世紀の歴史を持つ帝国が崩壊し、その灰の中から多数の新たな国が誕生した。全ての世代の男たちが、くたびれ果て、精神的にも、肉体的にも傷つきながら故郷に戻ることになった。

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戦時中に男性の伝統的な仕事を肩代わりした女たちが、自立を叫び、世界中で参政権を獲得していった。ファシズム、共産主義、国際協調主義などの新しいイデオロギーが旧来の階級社会を置き換え、新たな力強い国家群が世界にその存在を示した。大戦は、医療や無線、航空技術、そして現代科学や現代工学の多くの分野において、平和な時代には望めなかったであろう発展をもたらしたが、その代償もまた、受け入れがたいほどに大きなものであった。

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