Top > コーデックス > 線路の上の地獄


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''第一次世界大戦の装甲列車''

すべての戦争において最も重要な要素のひとつが、展開速度、すなわちどれだけ早く敵に戦力を送り込めるかである。19世紀後半、アメリカ南北戦争と普仏戦争では、馬や銃、兵士を素早く移動できる鉄道が、輸送の最重要手段となった。張り巡らされた鉄道網と鉄道駅があれば、すみやかな部隊の展開が可能となり、足の遅い敵に対して優位に立つことができた。そして、ヴェルダンとガリツィアからピアーヴェ、パレスチナまで、第一次世界大戦の装甲列車は、大口径の大砲を前線へと運んで激しい支援砲撃をもたらしたり、その固く守られた車内に物資を積んで、安全に輸送することを可能にした。石炭や石油を燃料とする装甲列車には、艦船用の巨大な6インチ砲を搭載しながら、多数の兵士とその装備を積めるだけの余裕があった。機銃銃座により、敵の歩兵や、装甲列車を重要ターゲットとする爆撃機を攻撃することもできた。一方で装甲列車は、線路を破壊するような地雷や爆発物により、その強力な車体が無用の長物と化してしまう弱点も持っていた。ひとたび脱線すると、線路をふさぐ障害物となってしまうだけでなく、敵の襲撃部隊や砲撃の格好の獲物となってしまったのだ。


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