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''戦車を貫く弾丸''

ドイツ軍のK弾、あるいはSpitzgeschoss mit Kern(S.m.K.)は、 Gewehr 98やMG08などのドイツ歩兵の通常火器から発砲可能な、スチールコア(鋼鉄芯)の7.92x57mm弾である。元は装甲板の裏にいる狙撃手や、第一次世界大戦では一般的であった歩兵用盾に対抗するために開発され、隊の選抜射手に与えられた。

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ドイツ軍が連合国側の戦車開発計画を察知すると、K弾は増産され、ほどなく前線の全兵士にK弾が10弾ずつ支給された。通常のGewehr 98から発射されたK弾は、最大100mの距離から13mmの装甲を貫通することができ、特に近距離での使用において、初期のイギリスとフランスの戦車を攻撃できる威力があった。このため、戦車戦の初期において、K弾が乗員被害や車両損失の多くを生み出すこととなった。

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連合国側はこの状況を突き止めると、次第に装甲を厚くした新型戦車を生み出していき、1918年までにK弾は以前ほどの効力を得られなくなっていた。しかし、その頃にはドイツ軍の戦術も転換され、ベルト給弾でK弾を戦車に浴びせるMG08重機関銃が対戦車の役割を担っていた。機関銃による集中砲火を浴びると装甲が赤熱して柔らかくなり、K弾による貫通が容易となることから、対戦車にはより効果的であった。

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大戦後期には、大型の徹甲弾を発射する13mm Tankgewehrが登場し、理想条件下で最大21mmの装甲を貫くことができた。戦車の台頭を受けて、ドイツ軍はさまざまな対戦車兵器や戦術を模索し、それを組み合わせて投入したが、第一次世界大戦において、最終的に戦車を数多く撃破したのは、各種形式の大砲であった。

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