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Nagant Revolver
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*銃器紹介 [#introduction] #htmlinsert(youtube,id=Dh1mojMaEtM) &size(12){3:00~他のリボルバーとのガス漏れ比較。}; #br ナガンM1895(Nagant M1895)。通称ナガンリボルバー。 ベルギーが誇る銃器設計者兄弟であるナガン兄弟(兄エミール、弟レオン)によって開発された特殊リボルバーである。 開発は1895年。1895年に制式採用したロシアだけでなく、スウェーデンやノルウェーといった北欧諸国、そしてポーランドなどで使用され、合計20万挺近くが生産されたベストセラー。 #br ナガンリボルバーの特徴はなんといってもその特殊なガス気密システムにある。 通常のリボルバーは回転弾倉とバレルに隙間があるため発射ガスがいくらか抜けてしまう問題があった。これにより通常弾では威力が低下し、弱装弾はそもそも撃てない。またサプレッサーもガス漏れにより意味をなさない。 ナガン兄弟はこのガス漏れ問題を解決する機構を考案したのである。 その機構とは引き金を引くと回転弾倉が前進してバレルとシリンダーを密着させ、また弾頭を薬莢が完全に覆う特殊設計の7.62mmナガン弾(7.62mm Nagant)を用いることで撃発時にこの薬莢が広がってバレルの内側に密着する。 この二つの仕組みによってガス漏れをほぼ完全に防ぐのである。 この機構によりナガンリボルバーは通常弾の威力を無駄なく発揮でき、弱装弾も撃て、サプレッサーも使えるリボルバーとしての地位を得ることとなった。 #br 但しナガンリボルバーはあくまで旧式拳銃であり、現在主流となっている「弾倉をスイングアウトすることで素早いリロードを可能にする」という仕組みは採用されていない(これに関しては上記のガス漏れ防ぎの一環として敢えてそうされていたのだが)。その為1900年代初頭には人気が失墜してしまう。 一方でサプレッサーが使用できるという独自の地位は残っており、そのためロシア軍では1940年代まで生産され、第二次世界大戦を跨ぎ更にはスパイ戦の最盛期であった冷戦時代のKGBにおいても有効利用されていた。&color(Silver){もしかしたら現ロシア大統領のあの人も使ってたかもしれない。}; &color(Silver){単に装備更新が遅れたということでもあるが、ナガンリボルバーのおかげで装備更新に緊急性がなかったとも言える。}; そして21世紀の今日においても未だにほぼ当時のまま新造され続けており、ロシア圏の国々の治安部隊や警察等の法的機関で採用されている。 #br また特殊設計の弾薬を用いるという点がネックとなり、ナガンリボルバーのガス気密システムは同じくナガン兄弟開発の[[Pieper M1893]]を除いてほぼ採用されていない。単純さがウリのリボルバーの設計を複雑にしてどうすんのということでもあるが、それでもリボルバーらしくオートマチック拳銃よりは信頼性という面では優れていたのもKGBで採用されていた所以の一つでもある。 &color(Silver){一応トカレフM1927短機関銃(Tokarev Model 1927)はナガン弾を用いるが試作止まり。またナガンリボルバーに近い機構を持つ[[消音リボルバー>http://modernfirearms.net/handguns/double-action-revolvers/rus/ots-3-silent-e.html]]は一応存在する}; 時代に取り残されたのでもなく、時代がついてこなかったのでもない。我々の知らない別の時代を見ていた銃であると言えるだろう。 #br 余談ではあるがこの銃こそかの「怪僧」グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン、そして最後のロシア皇帝であったニコライ二世とその一家の惨殺事件でも使われた、ある意味ではロシア革命の象徴とも言える業深い代物である。
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&attachref(./image.png,nolink,30%); Nagant Revolverはガス機密式カートリッジ弾を使用することで、銃弾の初速がやや速くなっており、リボルバーとしては珍しくサプレッサーを使用できる。 //&attachref(./.png,nolink,80%); |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|489|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):分類|''兵科共通/ [[サブウェポン>兵科共通/サブウェポン]]''| |製造国|&ref(画像置場/ロシア.png,nolink); ロシア帝国 / &ref(画像置場/ベルギー.png,nolink); ベルギー| |設計 / 製造|ナガン社/トゥーラ造兵廠/イズマッシュ| |使用弾薬|7.62x38mmナガン弾| |BGCOLOR(#555):COLOR(White):141|BGCOLOR(#555):COLOR(White):50|489|c |>|解除条件|[[説明文参照>Nagant Revolver#tips]]| |>|装弾数|7/21| |>|射撃モード|&ref(画像置場/mode1.png,nolink);| |>|ダメージ(最大-最小)|40-23| |>|ダメージ&br;(減衰開始-減衰終了距離)|14.0-30.06| |>|ダメージ(イメージ)|BGCOLOR(#222):&attachref(ダメージドロップ.png,nolink,55%);| |>|連射速度|199rpm| |>|弾速|335m/s| |>|重力落下|12m/s2| |>|反動|左0.8/上3/右0.8&br;初弾反動倍率1倍/(減少速度5/s)| |拡散|ADS|静止:0.24/移動:0.5| |~|腰だめ|静止:立0.8 屈0.8 伏0.8&br;移動:立1.2 屈1.2 伏1.2| |最大拡散値|ADS|静止:1.2/移動:1.2| |~|腰だめ|静止:立2 屈2 伏2&br;移動:立2 屈2 伏2| |拡散連射増加数&br;(減少速度)|ADS|0.3 初弾拡散倍率1倍 (9/s)| |~|腰だめ|0.3 初弾拡散倍率1倍 (9/s)| |>|リロード時間(空時)|1発:1.333s(6.8s)| |>|持ち替え時間|0.55s| #include(銃器補足事項,notitle) *特徴、アドバイス、補足 [#tips] DLC、[[In the Name of the Tsar]]で追加されたセミオートピストルの性能を持つリボルバー。 他のリボルバーとは性能が異なり、[[Mars Automatic]]に近い性能を持つ。 マーズと比べると、威力・発射レートが同等。持ち替え時間と縦反動が改善している。精度・弾速では若干劣る他、リボルバー故にリロード速度・装弾数でも劣る。 扱いやすくなった代わりに中遠~遠距離能力が若干落ちたMars、もしくは全兵科で持てるMarsと認識しよう。 #br 全弾撃ち切るとシリンダーごと交換する特性を持つ。そのため中途半端に撃つよりは空の状態の方がリロードは早くなる。 残弾を残した状態でのリロード速度は1発1.333秒とリボルバー中最遅。ただ装填後の待ち時間が約2秒と長いので、キャンセルすれば少しマシになる。 ちなみに、タクティカルリロード時の排莢モーションが3種類存在する。 #region(&color(Maroon){''解除条件''};) --DLC、[[In the Name of the Tsar]]を所持 --[[P08 Pistol]]で20キル #endregion #br ---- #include(パッチ注釈,notitle) #br ---- #br -&color(Maroon){''IRON SIGHTS''}; &attachref(./Nagant Revolver.jpg,nolink,40%); *ゲーム内映像 [#image] //#htmlinsert(youtube,id=) *銃器紹介 [#introduction] #htmlinsert(youtube,id=Dh1mojMaEtM) &size(12){3:00~他のリボルバーとのガス漏れ比較。}; #br ナガンM1895(Nagant M1895)。通称ナガンリボルバー。 ベルギーが誇る銃器設計者兄弟であるナガン兄弟(兄エミール、弟レオン)によって開発された特殊リボルバーである。 開発は1895年。1895年に制式採用したロシアだけでなく、スウェーデンやノルウェーといった北欧諸国、そしてポーランドなどで使用され、合計20万挺近くが生産されたベストセラー。 #br ナガンリボルバーの特徴はなんといってもその特殊なガス気密システムにある。 通常のリボルバーは回転弾倉とバレルに隙間があるため発射ガスがいくらか抜けてしまう問題があった。これにより通常弾では威力が低下し、弱装弾はそもそも撃てない。またサプレッサーもガス漏れにより意味をなさない。 ナガン兄弟はこのガス漏れ問題を解決する機構を考案したのである。 その機構とは引き金を引くと回転弾倉が前進してバレルとシリンダーを密着させ、また弾頭を薬莢が完全に覆う特殊設計の7.62mmナガン弾(7.62mm Nagant)を用いることで撃発時にこの薬莢が広がってバレルの内側に密着する。 この二つの仕組みによってガス漏れをほぼ完全に防ぐのである。 この機構によりナガンリボルバーは通常弾の威力を無駄なく発揮でき、弱装弾も撃て、サプレッサーも使えるリボルバーとしての地位を得ることとなった。 #br 但しナガンリボルバーはあくまで旧式拳銃であり、現在主流となっている「弾倉をスイングアウトすることで素早いリロードを可能にする」という仕組みは採用されていない(これに関しては上記のガス漏れ防ぎの一環として敢えてそうされていたのだが)。その為1900年代初頭には人気が失墜してしまう。 一方でサプレッサーが使用できるという独自の地位は残っており、そのためロシア軍では1940年代まで生産され、第二次世界大戦を跨ぎ更にはスパイ戦の最盛期であった冷戦時代のKGBにおいても有効利用されていた。&color(Silver){もしかしたら現ロシア大統領のあの人も使ってたかもしれない。}; &color(Silver){単に装備更新が遅れたということでもあるが、ナガンリボルバーのおかげで装備更新に緊急性がなかったとも言える。}; そして21世紀の今日においても未だにほぼ当時のまま新造され続けており、ロシア圏の国々の治安部隊や警察等の法的機関で採用されている。 #br また特殊設計の弾薬を用いるという点がネックとなり、ナガンリボルバーのガス気密システムは同じくナガン兄弟開発の[[Pieper M1893]]を除いてほぼ採用されていない。単純さがウリのリボルバーの設計を複雑にしてどうすんのということでもあるが、それでもリボルバーらしくオートマチック拳銃よりは信頼性という面では優れていたのもKGBで採用されていた所以の一つでもある。 &color(Silver){一応トカレフM1927短機関銃(Tokarev Model 1927)はナガン弾を用いるが試作止まり。またナガンリボルバーに近い機構を持つ[[消音リボルバー>http://modernfirearms.net/handguns/double-action-revolvers/rus/ots-3-silent-e.html]]は一応存在する}; 時代に取り残されたのでもなく、時代がついてこなかったのでもない。我々の知らない別の時代を見ていた銃であると言えるだろう。 #br 余談ではあるがこの銃こそかの「怪僧」グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン、そして最後のロシア皇帝であったニコライ二世とその一家の惨殺事件でも使われた、ある意味ではロシア革命の象徴とも言える業深い代物である。 *コメント [#comment] #pcomment(,reply,20,)