ハーレム・ヘルファイター連隊の隊員ヘンリー・ジョンソン一等兵は、ボロナイフを使い多数のドイツ兵を倒したことが報告されている。
予約特典で入手可能な限定武器。 ナイフタイプの格闘武器の一つで、故にコンバットナイフと同性能。
アメリカ軍所属でフランス軍に貸し出された黒人部隊、ハーレム・ヘルファイター連隊。 その中でも非常に勇敢な活躍をしたヘンリー・ジョンソン一等兵がボロナイフを使っていたことにちなむもの。
ハーレム・ヘルファイター連隊は正式名称アメリカ外征軍369歩兵連隊といい、ニューヨークのハレム出身の志願兵部隊である。 当時のアメリカは黒人差別のまっただ中であり、そのため黒人兵は戦闘員ではなく雑用係のような扱いをされていた。 そのためフランスが兵士貸し出しをアメリカに求めた際、アメリカは「アメリカ兵はアメリカの指揮で戦うのが前提。貸し出しとかするわけないだろう」との立場だったのだが、 「黒人なら別にいいや」ということでこの369歩兵連隊はフランスに貸し出されることになった。
そしてこの369歩兵連隊はフランス兵として戦い各地で大奮闘し、ハーレム・ヘルファイターズと呼ばれるようになり、これが黒人の地位向上に一役買うことになったのだが、 その中でも特筆すべき活躍をしたのがヘンリー・ジョンソン一等兵である。
彼はドイツの塹壕と対峙するノーマンズランドと呼ばれる地点で、もう一人の黒人兵ロバーツと共に敵陣を監視していたのだが、 そこに30人近くのドイツ兵が来襲。逃げようとしたがロバーツが負傷して動けなくなったため、ほとんどたった一人でドイツ兵と応戦、 銃を撃ち尽くした後はボロナイフだけで戦い、足を負傷しながらも30人相手に無双して4人を倒し、数人を負傷させてドイツ兵を撤退に追い込むという活躍を見せたのである。 この大活躍からヘンリー・ジョンソン一等兵にはフランスから陸軍最高の栄誉であるクア・ド・ゲール勲章(Croix de guerre)を受賞した最初のアメリカ人となったが、 当のアメリカは無視しており、黒人差別がある程度薄まった75年後になるまでその活躍を認めなかった。 それまではハーレム・ヘルファターズの活躍自体がほとんど記録されておらず、一次大戦中一貫してアメリカは「黒人に白人と同等だと思わせるな」の立場を通し、フランスにも要求していたのである。 しかしフランスはだいたい無視したのだが
彼の活躍をアメリカが公式に認められたのは1996年であり、その時にはパープルハート勲章を授与され、 2002年には殊勲十字章、そして2015年には名誉勲章(メダルオブオナー)を授与されている。
名前くらいは聞いたことがあると思うが、名誉勲章とは大統領から直々に授与されるアメリカ軍の最高勲章である。 受章者は毎月15万円ほどの年金がもらえたり、好きなところに家族と一緒に公費で観光旅行ができたり、酒保や兵站局で使える特別カードがもらえたり、 家族が死んだら一緒に国立墓地に埋葬してもらえたり、子どもはアメリカ軍事大学校に特別枠で入れたり、退職金が10%割り増しされたり、 大統領就任式などに列席できたり、どのくらい低階級であっても最初に敬礼を受けたりする特権がある。 まあ既にジョンソン一等兵は故人なのでこのような恩恵は受けられなかったのだが。
ハーレム・ヘルファイターズのことばかり書いてしまったが、そろそろボロナイフの話をしよう。 これは主に熱帯地域で使われていた農業用ナイフで、どちらかと言えば鉈に近い。 草刈りや農産物の刈り取りなどに使う作業用ナイフである。
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