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Lebel Model 1886 のバックアップ(No.15)
無煙火薬を用いた最初の軍用銃。無煙火薬の登場により銃の発展は一気に加速した。
現在 用語については武器の性能表についてを参照してください。 特徴、アドバイス、補足
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主に個別の適応について記載されています。軽微な情報は省いてます。また全体の変更により仕様が変わっている場合がありますのでパッチ情報で確認して下さい。

6:55~薬莢に注目
ルベルM1886小銃(Lebel Model 1886 rifle)
1886年に制式化され、1940年頃まで用いられ続けたフランス軍の制式ライフルにして、世界で初めて無煙火薬弾を用いたライフルであり、紛う事なき名銃。
いわば小銃界のドレッドノートである。
最大の特徴はやはりその使用弾薬である8×50mmR Lebel弾。これはB火薬と呼ばれる新開発の無煙火薬を使用している。
この弾薬は小銃弾だけでなくあらゆる銃器の弾薬としても、世界で初めて開発された無煙火薬弾なのである。
ついでにフルメタルジャケット弾であることも世界初。
このことによってそれまでの黒色火薬弾ライフルの最大の問題、発射煙で居場所を悟られるという問題が事実上無くなり、銃口初速の向上によって命中精度・威力が増すこととなった。
更に火薬自体の威力向上によってより小さな弾薬でも十分な威力が実現できたため、従来の黒色火薬弾よりも小さな弾薬となり、携行弾薬数の増加にも繋がった。
これに衝撃を受けた各国軍は無煙火薬弾・フルメタルジャケット弾使用銃器の開発を急ピッチで進めていくことになる。
英国のドレッドノートが全ての戦艦を過去にしたように、本銃は全てのライフルを過去にしたのである。
この弾薬を開発したのはニクラス・ルベル(Nicolas Lebel)中佐。彼は銃器開発自体には全く関わっていないにもかかわらず、Lebel弾開発の功績により小銃名にも冠されている。
他の特徴としては8発装填のチューブマガジンを採用していることがあるが、これはこの時代のボルトアクションライフルではよくある設計の一つ。
ただこれによってLebel弾に弱点が生まれている。
チューブマガジンでは弾倉内の弾薬の先端が前の弾薬の雷管を押して暴発する危険があったため、その危険を避けるために弾薬の先端を丸っこくする必要があった。
しかしこれによって空気抵抗が増してしまい、弾丸の直進性が失われて命中精度が低下したのである。
そのため1898年に8×50mmR Lebel"Balle D"弾薬が開発された。
これは先端の尖った形状であるが、雷管を深く埋め込んで二重のカバーを施し、更に薬莢後部の溝に後ろの弾薬の先端を入るようにして暴発の危険を防ぐようになっている。
第一次世界大戦で主に用いられたのはこのBalle D仕様であるが、この弾薬は非常にコストがかかる問題を抱えていた。
そして時代が下り、20世紀に入るか入らないかくらいのところで、小銃の弾薬装填の主流が弾薬クリップになっていった。
そこで開発されたのがM1907/15である。この銃はチューブマガジンを廃止しクリップ装填・固定ボックスマガジンを採用、
それに合わせLebel弾も単に先の尖った弾薬となった。
しかし新たな問題も生まれた。たったの3発しか装填できなかったのだ。Lebel弾の薬莢のテーパーが強いためスペースを取り過ぎたのである。
結局外付け拡張マガジンで5発は入るようになったのであまり問題はないが。
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