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シャール2C のバックアップ(No.23)
ビークル | 攻撃機 | 爆撃機 |戦闘機 | 重爆撃機 | 戦車 | 重戦車 | 軽戦車 | 自走砲トラック | 突撃戦車 | 強襲トラック | L級駆逐艦 | C級飛行船 | 馬 | 地上車両 | ボート | Yライター揚陸艇 | 固定武器 | 概要
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| 座席 | 兵装 | 弾数 | 装填 時間 | 補充 時間 | 備考 | ||
| 1 | ![]() | 75mm榴弾砲(高速) | 1/∞ | 秒 | 秒 | ||
| 2 | 機関砲(榴弾) | / | 秒 | 秒 | |||
| 3 | 重機関銃 | / | 秒 | 秒 | |||
| 4 | 重機関銃 | / | 秒 | 秒 | |||
| 5 | 重機関銃 | / | 秒 | 秒 | |||
| ビジュアル | 解説 |
| デフォルト |
DLC、”They Shall Not Pass”で追加された巨大兵器。
一発で重戦車を無力化し、軽戦車であれば一撃で破壊できる対戦車能力。軽戦車のような回転砲塔。通常の戦車の主砲に匹敵するような機関砲。重戦車を遙かに超える防御力・対歩兵能力。ドレッドノート、装甲列車には無い「マップ内を自由に移動できる」能力を備えており、非常にポテンシャルの高い巨大戦車である。
強力な主砲により対地上ビークルではまさに王者の如き圧倒的な能力を誇る。
1番席(操縦者)が主砲操作&運転 2番席が後方機関砲席 3,4,5番席が砲塔を取り囲むように配置された重機関銃席となっており、全方向に対して隙が少ない。
しかし通常ビークルと同様、機関銃席は相当慣れた者でなければ移動中の狙いが安定しないため、野良ではあまり期待しない方が良い。
主砲は強力ではあるが歩兵を相手にすると手数が足りず、チマチマ歩兵を倒している間に砲弾が四方八方から飛んでくる。一番席は敵地上ビークル狩りに集中し、歩兵の相手は周辺の随伴歩兵に任せる方がいいだろう。
欠点として「巨大さ」「スタックの危険」「機動性のなさ」が挙げられる。
巨大であるということは即ち「でかい的」ということであり、歩兵だけでなく爆撃機や重爆撃機などの航空機にとっても狙いやすい的となり、油断すると簡単に爆殺されてしまう。3番席以下は対空戦闘にも意識を振り向けなければならない。機関銃座は正直上下の射角がそこまで高くなく、それよりも一撃で撃墜できる一番席が対空に気を向けるべきである。
また巨大故に各武装の俯角が小さく、歩兵に貼り付かれるとロードキル以外の対抗策がない。張り付かれていると感じたら試しに旋回してみよう。ロードキルがとれるかもしれない。
スタックの危険は通常ビークルにも当てはまることだが、本車の場合巨大であることがあいまって、他のビークルではスタックしようのない大きな窪地や小ピーク、比較的長い塹壕でスタックすることが往々にしてある。できるだけ起伏を避けて行動したい。
機動性のなさは本車の大きなネック。本車は自由に動けるためついつい拠点占領のために各拠点を転々としがちになるが、その機動性のなさにより、「次の拠点へ移動している間にさっきまでいた拠点が奪われている」という事態を招きやすい。
そのため拠点占領よりも、敵の進撃を止める役割を果たすように立ち回ることが求められる。*1
言うまでもないが自軍本拠地で芋るのはやめましょう。
戦車としての宿命か、履帯付近に攻撃が集中すると履帯が切れ行動不能になる。
またエンジン破壊も可能となっており、2番砲塔と主砲塔の間に存在する。爆撃機などでピンポイント爆撃を試みるが吉。
1,2席の主砲と機関砲(榴弾)は破壊可能 3,4は履帯に埋め込まれてるため破壊困難だが一応潰せる
攻撃によりダメージがより多く入る箇所です。
| ▼ | 兵器紹介(クリックで展開) |
シャール2C超重戦車
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| シャール2C超重戦車 | |
| 全長 | 10.185m |
| 車体長 | 9.045m |
| 全幅 | 2.95m |
| 全高 | 4.09m |
| 重量 | 69t |
| 速度 | 15km/h |
| 乗員数 | 12名 |
| 装甲厚 | 車体: 車体正面上/下部 45/30 mm 車体側面 25~22 mm 車体天/底面 10/18~15 mm 砲塔: 前/側面 35/30 mm 天面 13 mm |
| 行動距離 | 60km |
| 武装 | modèle 1897 75mmカノン砲×1 ホッチキス Mle1914 8mm機関銃×4 |
シャール2C、もしくはFCM 2C。第一次世界大戦中にフランスで計画・開発され、戦間期に建造された多砲塔超重戦車にして史上最大の戦車である。電気式のモーター駆動もその特徴*2
「多砲塔」、「超重戦車」。この字面だけで嫌な予感がしたアナタ!おめでとうございます大正解です。
「多砲塔戦車」と「超重戦車」。このどちらかの一方でも名前についた兵器は全てなんらかの意味で失敗作として記録されている。
多砲塔戦車について言えば、世界初の戦車であるMk.Ⅰ戦車は一応多砲塔戦車であったが、後に開発されたルノー軽戦車の方が効率的であったためその後の戦車の主流とはならなかった。
戦間期においてはイギリスのインディペンデント重戦車
が本格的な多砲塔戦車の嚆矢となり、各国の戦車開発に影響を与えることとなった。
しかしこの本格的多砲塔戦車は多砲塔故に大型かつ重く、機動性に難を抱えていた。重量問題を解決するには装甲を薄くせざるをえず、また多砲塔であるため総重量の割に一つ一つの砲は非力で非効率的、構造が複雑で整備性が悪く、乗員数が多いため車内指揮は大混乱、しかも値段が高いと踏んだり蹴ったり。
超重戦車といえば有名なのは二次大戦でドイツが開発したねずみさん
であるが、こちらも重いが故に機動性が無いに等しく、またその重さによって道路は壊れるわちょっと柔らかい地盤に侵入すればズブズブ沈むわ橋を渡ろうとすれば確実に橋が耐えられないため無理矢理水中を進むしかないわでひどいものであった。
そしてシャール2Cは「多砲塔」「超重戦車」である。即ち上記の欠点を全て備えていたのであり、実用に耐えるものではなかった。
またこのシャール2C。計画・開発は一次大戦中、建造は戦間期となっているが、これは単に「戦争に間に合わなかった」のではなく、「そもそも建造する気がなかった」と言う方が正しい。
開発経緯を簡潔に言えば、
イギリス「フランスに余力がないのは分かってるんだけどさ、タダでクソ高い重戦車をフランスにあげるのはいくらなんでも体裁が悪すぎるよね。だからフランスは形だけでいいから重戦車を自分で作るフリをしてくれ、そうすれば新型重戦車700台あげる」
これだけである。つまりフランスは設計図だけ書けばいいのであり、実際に建造するのは資源を浪費するだけで無駄きわまりない。
しかし見かけ上本気で重戦車を作ろうとしてるように見せなければならないので、全力で「建造しようとしてるけど時間かかってるフリ」をしていたのだ。
そのためにフランス司令部の発した命令は「300台建造しろ、そのために生産性重視の設計に変更しろ」「地雷探知機とか破城槌とか、渡河用のポンツーンを新規設計で追加しろ、そのために設計を変更しろ」「最新鋭の無線機を開発して複数搭載しろ、そのために設計を変更しろ」といったもの。
おかげで「予定通り」シャール2Cの建造は間に合わなかった。そして戦争終結後、開発計画は「予定通り」撤回されたのである。
しかし話はここで終わらなかった。なんと実際に建造してしまったのである。しかも軍事的な要請ではなく、経済政策の要請でである。
フランスは戦時中、総力戦を取っていた。これは当然経済界にも影響しており、すさまじい量の設備投資が行われていた。この総力戦を前提とした設備投資、平時には余る。それも大量に余る。
この大量に余った設備、当然膨大な維持コストを発生させる。かといって設備を放棄するのも勿体ない。工場を閉鎖すれば失業者も溢れ、経済は無茶苦茶になるだろう。
ではどうするかとなったときに、シャール2Cの設計図が転がっていたのである。
大量の資材を使うであろうシャール2C。これを建造すれば設備をフルに使用できる。しばらくの間は需要が生産力に追いつき、経済は安定する。その間にゆっくり他の経済政策を実施すればいい。
そんな理由で10台のシャール2Cが建造された。
この10台のシャール2C、そもそも軍事的要請によって建造されていないこともあって、ただの金食い虫であった。
既に述べた「多砲塔」「超重戦車」であることによって稼働率は最悪。でかい分燃料も食うため訓練すらもったいなくてできない。動かすと故障するし。
そして実戦投入されるかと思われた第二次世界大戦においては、そもそもこのような多砲塔超重戦車が活躍すべき塹壕戦が殆ど発生せず、無用の長物。
結果全く実戦を経験しないまま、もっぱら戦意高揚のためのオブジェとして使われ、最後は爆破処分でその数奇な生涯を終えた…と思われていたが実は近年になって処分に失敗し、ほぼ新品同様と言う状態で残っていた1台があったと言う記録が発見されている。
その最後の1台である99号車「シャンパーニュ」はドイツ軍によって鹵獲され、ベルリンへと送られて今度はナチスドイツのプロパガンダの一環として散々こき下ろされつつも保管されていたが、第二次世界大戦終結後にロシアの占領下となると行方不明となった。
この為一部のマニアの間では「シャール2Cは今度はロシアに持ち出され、今でもその地の何処かに眠っている」と言う伝説が今も尚囁かれている。
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