本銃は旧式のボルトアクション小銃Lebel Model 1886を置き換えるべく1917年に開発されたのだが、
Lebel Model 1886を半自動小銃に置き換える計画そのものは第一次世界大戦勃発前の1913年に開始されていた。約4年越しの実現ということになる。
これだけの時間がかかってしまったのは主に使用弾薬に難儀したことによる。
まずは強力な7×56.95mmリムレス弾薬を開発し、それに合わせ1916年にメニエ小銃(Meunier rifle)というものを開発し、実戦トライアルを行った。
トライアルでの評価は良好だったのだが、結局新弾薬の供給が難しいということで廃案になってしまったのである。
そこで急遽開発されたのがRSC M1917であった。
本銃はLebel Model 1886の部品の大半を流用し、使用弾薬も同じ8×50mmR Lebelライフル弾を用いることで徹底的なコストダウン・設計スピード高速化を図ったのである。
形式的には1916年に採用され、1917年に生産開始、結局1918年11月の終戦までの間に86000挺が生産・供給されることとなった。
ちなみにガス圧作動方式の本銃、ガスポートの部分の設計は後のM1ガーランドに踏襲されている。
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