第一次世界大戦の西部戦線では頻発するであろう狭い塹壕空間での遭遇白兵戦に備えて軍事格闘技も様々に工夫や試行錯誤が繰り返されてきたがその中にはヨーロッパの武術・格闘技をベースにしたものもあったそうだ。BF1のコーデックでも触れられていたが、イタリア軍の精鋭部隊アルディーティでは中世の剣術「Fiore dei Liberi(戦いの華)」を参考にした格闘術の訓練を行っていたし、フランスでもサバットを元にして軍隊格闘技が作られたという。塹壕強襲兵はその極致ともいえる兵科なわけだが、果たしてBFシリーズに前例のない癖の強い特異なタイプをDICEがどのように調整するのかが非常に気になる。棍棒攻撃が他より強力になるのは間違いないだろうが、跳び蹴りや周囲の敵兵を巻き込む投げ技など独自のバラエティやユニークなバリエーションのアクションが追加されると、小銃・機関銃・迫撃砲が火を噴き建物を損壊させ大地を抉りそして戦車・飛行機・戦艦・化学兵器等の当時19世紀初頭としては洗練された最新の兵器達が暴れ回る近代化の象徴的な戦場であえて格闘戦特化にこだわるインファイトスタイルにはかつての中世ヨーロッパ時代を席巻し支配者に成りえた伝統的な古来騎士道の価値観と高尚な浪漫さを感じずにはいられない。
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