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コーデックス/炎と氷
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炎と氷

1915年12月、連合国軍諸国は第二次シャンティイ会議を開催し、様々な戦線にいる全ての軍が同盟国に対して同時に攻勢をかけ、同盟国側が一つの戦線から別の戦線へと援軍を送ることを阻止する作戦を立てました。この合意に従い、南西戦線のロシア帝国軍司令官、アレクセイ・ブルシーロフ将軍は1916年夏にガリツィアを占領するオーストリア=ハンガリー軍に対して大規模な攻勢を計画しました。このブルシーロフ攻勢の狙いはフランスとイタリアで戦う連合国軍の負担を軽減すること、さらにあわよくばオーストリア=ハンガリー軍を戦争から撤退させることにありました。


1916年2月、ドイツ軍によるヴェルダンの猛攻はフランス軍の不意を突き、地獄絵図のような戦いは瞬く間にフランス軍を消耗させました。ジョフル元帥はロシア軍がドイツ軍をヴェルダンから離して東部戦線に引きつける作戦を早めるよう要請し、6月4日、ブルシーロフ将軍はガリツィアの400kmに及ぶ戦線で攻勢をかけました。ロシア軍は革新的な砲撃隊と突撃部隊の戦術によりオーストリア=ハンガリー軍の防衛網を突破し、大戦中のどの戦いよりも広い地域を占領したものの、両軍に多大な犠牲が生まれました。作戦通り、ドイツ軍はロシア軍に対抗するためヴェルダンから戦力の大部分を移動させることとなり、これがフランス軍の後押しとなりました。オーストリア=ハンガリー軍もイタリア前線から撤退せざるを得なくなり、ブルシーロフ攻勢は二重帝国に戦争終結まで続く重い痛手を与えました。

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