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第一次世界大戦の人種差別

第一次世界大戦はヨーロッパ各国がアフリカとアジアの植民地支配を堅持している時代に行われた。大戦が勃発すると、ヨーロッパの国々は植民地兵を動員し、自分たちの大陸での戦いに参加させた。一方で、当初はヨーロッパ人の将校たちの多くが、海を越えてやって来る兵士たちを蔑んでいた。


しかし、アルジェリア、モロッコ、ネパール、インドシナ、その他世界のさまざまな場所から集められた非白人の兵士たちは、それぞれの独立した隊に隔離されていたにもかかわらず、すぐにヨーロッパ人の兵士たちと肩を並べ、同じ薄汚れた塹壕で過ごし、同じ戦場で突撃することになった。そして異なる出自を持つ兵士たちは、同じ敵と戦い、同じ苦難を共にする中で互いを認め合うようになった。


1917年にアメリカが第一次世界大戦に参戦したとき、アメリカ国内では依然として人種の断絶があり、陸軍ではアフリカ系アメリカ人の通常部隊への受け入れを行っていたものの、彼らは人種差別と偏見に耐えねばならなかった。白人兵士の中には黒人士官への敬礼を拒む者もおり、将官向けのクラブやカジノでは人種隔離が行われていた。しかし、西部戦線の厳しい現実は、すべての人間に戦闘で自らを証明する平等な機会を与えた。アメリカ陸軍で最もその名を知られた黒人連隊と言ってもよい第369連隊、通称「ハーレム・ヘルファイター連隊」は、フランス第161師団に編入され、シャトー=ティエリとベローの森で勇敢に戦い、その功績を称えられてフランス戦功十字章(Croix de Guerre)を授与された。

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示

  • この画像の兵士はヘルメットからドイツ兵とフランス兵………だよな? -- 2018-01-20 (土) 23:41:43
    • 左はフレンチアドリアンヘルメット、右はシュタールヘルムだから多分そうだね -- 2018-01-21 (日) 00:02:20
  • 第一次世界大戦の人種差別
    第一次世界大戦はヨーロッパ各国がアフリカとアジアの植民地支配を堅持している時代に行われた。大戦が勃発すると、ヨーロッパの国々は植民地兵を動員し、自分たちの大陸での戦いに参加させた。一方で、当初はヨーロッパ人の将校たちの多くが、海を越えてやって来る兵士たちを蔑んでいた。↑これはあまりにも身勝手かつ傲慢で酷過ぎる扱いだと思う!自分達の個人的な都合で
    条件に合う者は強制的にわざわざ徴兵させたのにも関わらず、いざ植民地の宗主国に来てみたら弾除けや斥候の意味もある先頭に圧力と無理強いで立たせたり、自分たちの為に血と汗を流しながら従軍貢献してるのに更にそれを自軍の将兵が蔑むだなんて植民兵が憤りを感じて当たり前だと思うし、よく内部反乱が起きなかったなと思う。 -- 2018-01-21 (日) 02:59:06
  • 一次大戦当時の人種差別を説くにあたり、連合各国にて当の連合国のリクルートで就業した中国人労働者に対する仕打ちについて触れられること、これはまずない。まったく歪だ。収容所に隔離され、夜間に外出しようものなら「原住民」に襲われ、メディアには我が物顔で闊歩する傲慢な非文明人と嘲笑される。繰り返すが、彼らは当の連合国のリクルーターによって雇用の打診を受けたのだ。 -- 2023-06-25 (日) 21:24:15
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